QPtanの日記

読書日記や種々雑感、および英語や国語の効率的な学習法

読書日記 「作家の収支」

森博嗣の「作家の収支」を読む。
森博嗣(「もり・ひろし」)という人物を初めて知った。
作家だそうだ。
19年で280冊も書いたという(累計1600万部( 売れすぎである)印税15億💰)。
年平均14.7冊だ。
また、1時間で6千文字を書くらしい。
原稿用紙1枚が400字だから、1時間で15枚だ。 
本1冊を書くには、最低、原稿用紙200枚( 短編小説なら50枚~100枚程度。長編小説なら400~ 600枚ぐらい)が必要なのだが、この人の場合、 わずか13時間強で仕上がる計算になる。
恐るべしΣ(゜Д゜)
この本を読んで驚いたのは、彼が小説を月に三冊程度しか読まないということだ。
また、小説を読むことを趣味にしたことが一度もないそうだ。
これは意外であり、自分とはまったく異なる。
大体、読書をしなければ文章が上達しないだろう。
ま~、森博嗣名古屋大学助教授だったから学生の文章を日常的に読んだり、また、自身でも学術論文を書いていただろうから自然と基礎的な文章力はついたに違いない。
この本では題名通りにひたすら💰について書かれているのだが、 それは成功した売れっ子作家だからなのであって、むろん、それらの数字を鵜呑みにする程、自分はバカではない。
が、気にはなる。
まず、💰の話に入る前に、当然のこととしてどうやって作家になるのか、ということに触れておく。
当たり前のことだが、作家になれなければその先の印税やら原稿料について考えても意味がないからだ。
さて、作家になる方法だが、 各種文藝雑誌等で募集する新人賞を取らなくてはならない。
そして、雑誌に掲載されると、原稿料として原稿用紙一枚あたり5000円程度が支払われる。
100枚の短編小説を書けば50万円だ。
運良く(というか、才能があり)毎月掲載されればこれだけで年収600万円だ。
更にかなりの売れっ子作家にならないと無理だろうが、 新聞での連載小説の執筆が依頼されると一回(つまり、1日(= 毎日))五万円らしい。
年収1800万円強である。
また、それが出版されて本になれば印税が発生する。
印税はだいたい10%だ。
また、売れっ子作家になると講演依頼が来るらしい。
相場で一時間五十万程度➕交通費がもらえるという。
遠方からだとホテルの宿泊費も出るそうだ。
他にも文庫本の解説を書くと10万円だ、 TVドラマ化されたらいくらだ、と色々書いてあったが、 ここらへんで止めておく。
虚しいからだ。
最後に💰の話とは違った箇所でいくつか気になる点があった。
まず、「そこそこ良いもの」ではダメ🙅で「よほど良いもの」 じゃないといけないということだ。
さらに、「よほど良いもの」にしたって既にかなりの数の古典があるワケだから、「新しさ」 がないと勝負に勝てない。
他にも、「世の中には頭のイイ人間なんていくらでもいる」 というのがあった。
まずは、どうにかして新人賞を取らねば(⊃•̀ω•́)⊃✎:

 

 

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