インド紀行④⑥(ネパ〜ル編)
カトマンズに着くや、バスの中に「ライ麦畑でつかまえて」の原書を忘れてきたことに気づいた。
すぐに乗ってきたバスに戻ったが、本は見つからなかった。
仕方がないのでまた新しいのを買った。
自分の英語力が鈍ってきたと感じたら、私はいつも「ライ麦畑でつかまえて」の原書を読むことにしている。
使われている語彙の難易度が比較的易しいのと会話文が占める割合が高いので、こういった場合(自分の英語力が鈍ってきたと感じた時)には重宝する。
内容も抜群に良く、感動間違いなしだ。
今でこそこの本はアメリカの高校の授業で読まされるが、かつては危険図書として扱われていた。
ジョン・レノンを殺害した男が犯行直前にキオスクでこの本を買い、犯行後、警官が事件現場に到着するまでこの本を読み耽っていたり、また、レ〜ガン元大統領を暗殺未遂した犯人もアパ〜トにこの本を持っていたからだけではなく、この小説の主人公は人生のあらゆることに絶望しており、また、人間の俗物性にも嫌気がさしている。
そのようなことから、「I wish I were dead.(死んでたらよかったのに)」とか「I'm depressed.(鬱だ)」などのセリフが度々登場する。
しかし、読んでみたら(できれば原書で)その素晴らしさがわかると思うので是非!
(続く。。。)