文豪自殺辞典①・・・芥川龍之介
芥川龍之介は生後まもなく母親が発狂し、それ以来、親戚の家を転々とする。
以後、優秀でなければ捨てられるという恐怖に怯えることとなる。
この暗い幼少期の境遇が生涯にわたり影をさす。
成績優秀であった彼は東京帝大へと進学し、在学中より小説を創作する。
小説・「鼻」が夏目漱石から絶賛され、輝かしい文壇デビュ〜を果たす。
数々の短編小説を書き上げ大正時代における文壇のスタ〜となったが、親戚が莫大な借金を抱えながら自殺したことにより、その借金の肩代わりをした芥川は首が回らなくなる。
そして、35の若さで自殺。
一般的には睡眠薬による服毒自殺と言われているが、晩年は日中から睡眠薬でべろんべろんになっており耐性がついていたため、青酸カリによる自殺説が囁かれている。