QPtanの日記

読書日記や種々雑感、および英語や国語の効率的な学習法

2020-04-07から1日間の記事一覧

インド紀行④

翌朝目が覚めると、とりあえずインドとはどういうものかと散歩に出かけた。 香辛料の匂いがどこからともなく漂ってきた。 インドの風景はこれまでに見たことのないものばかりだった。 道ばたに転がっている牛の糞。 物乞いをしているインドの下層階級の人々…

インド紀行③

うろ覚えだが、パハ〜ルガンジという旅行者の集まる安宿街だったと思う。 宿の予約などはしていなかった。 今から考えると恐ろしい。 が、個人旅行者、それも放浪に近い安旅をする人間に前もって宿の予約をする者などいない。 私だけが例外ではないのだ。 安…

インド紀行②

初めてインドに行ったのは21の時だ。 あらゆることに絶望して生きていることがイヤになり、死ぬくらいならその前に勇気を出してインドへ行こうと思った。 その時は知らなかったのだが、後から思えば「猿岩石」の頃にちょうど重なる時期だったのかもしれな…

文豪自殺辞典④・・・川端康成

川端康成についてはよく知らない。 三島由紀夫の師匠であったことやノ〜ベル文学賞を受賞したこと、そしてガス管を口に咥え一酸化炭素中毒死しこの世を去ったことぐらいである。

文豪自殺辞典③・・・三島由紀夫

三島由紀夫、本名・平岡公威は祖父の代から続く官僚の家に生まれた。 祖父は樺太庁長官まで上り詰めた人物だが、後に失脚した。 父親もまた官僚であった。 三島自身も専業作家になる前は大蔵省に勤める官僚。 しかし、二足の草鞋を履くのは大変だったようで…

文豪自殺辞典②・・・太宰治

太宰治、本名・津島修治は青森県でも有数の豪農の11人兄弟の10番目の子供として生まれる。 一族は75万坪を有する大地主であり、父親は貴族院議員として多忙な毎日であった。 旧制高校生時代に、憧れていた芥川龍之介の自殺を知り強い衝撃を受ける。 そ…