QPtanの日記

読書日記や種々雑感、および英語や国語の効率的な学習法

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「構造と力」

「構造と力」という本がある。 非常に難しい哲学書だ。 自分も昔トライしたが歯が立たなかった。 今度ばかりはお手上げであった。 自分はバカだと落ち込んだ。 所詮は井の中の蛙だとマジで思った。 絓秀実という毒舌評論家がこう言っていた。 「作家は「構造と…

真理の相対性と非ユ〜クリッド幾何学の登場

自分は「はじめての構造主義」という本で知ったのだが、ヨ~ロッパにおいてあらゆる学問の模範とされたのが、ユ~クリッド(またはエウクレイデス)が大成した「ユ~クリッド幾何学」であった。なぜかというと、ユ~クリッド幾何学によるとあらゆること(三平方…

ショ〜ペンハウア〜&カミュ

ショ~ペンハウア~という哲学者がいる。 若き日のニ~チェに多大な影響を与えた人物だ。 「厭世哲学」を唱え、人生と人間を嫌悪した素晴らしいw人だ。 また、大の犬好きであった。 自殺を奨励したw もちろん、ショ~ペンハウア~は自殺していない。 貴族であ…

サルトルとボ〜ヴォワ〜ル

サルトルはこの写真を見れば分かるとおり斜視であった。 が、事実婚の相手は才色兼備の女性美人哲学者ボ~ヴォワ~ルだ。 馴れ初めはこうだ。 いつも成績が一番だったボ~ヴォワ~ルだが、大学に入学して以来一番になれず二番だ。 おかしいと彼女は思った。 …

野坂昭如

「学歴詐称」というものがある。 普通は実際よりイイ学校を卒業したことにしてしまう。 が、逆もある。 野坂昭如がそうだ。 彼は早稲田中退と言っていた。 しかし、実際には卒業している。 早稲田大学の仏文科だ。 ではなぜ中退を名乗ったのか。 それは、その…

小谷野さんと自分

小谷野さんと自分の相違点は他にもある。自分はドストエフスキ~こそが歴史上最大の文豪だと若い頃から思い、 この確信は日増しに強くなっていくのであるが、なんと、 小谷野さんはドストエフスキ~ が嫌いだったか理解できないというのだ。小谷野さん曰く、…

読書日記 「天皇制批判の常識」

この本で小谷野さんは、「私が天皇制に反対なのは、 人は生まれによって差別されるべきではないと考えるからだ。が、 「お前も人を学歴で判断&差別するではないか」と言われるかもしれない。しかし、 それは生まれによるものではなく能力の問題である」(大意) み…

読書日記 「自殺のすすめ」

これは「失楽園」で有名な渡辺淳一が書いた小説の中で、唯一、 自分が読んだ短編集だ。題名がショッキング、 かつ自殺教唆のような気がしなくもないのだが、実際には「自殺」 を勧めてなんかいない。これまた見事な作品である。それにひきかえ「失楽園」は。。。そ…

文章力

最近、「文章」で相手の知的レベル& 教養が読めるようになってきた。 他人の文章を読むときは常に脳内変換しており、「読点」 の打つ場所や頻度、「漢字」の誤りや「漢字」にするか「 ひらがな」にするか、また最近、パソコンと携帯の普及で目立つのだが、自分で書けも…

安室奈美恵の「Can You Celebrate?」

昨日、BOOK・OFFに行ったら安室奈美恵の「Can You Celebrate?」が流れていた。 これは文法上誤りだ。家にあった朝日新聞でも叩かれていた。Canには可能の意味が含まれるので、訳すと「 あなたはわたしを祝福することができる?」となってしまうのだ。代わりに意…

仏教

仏教の教えとは悟りを開いて輪廻から抜けだすことだ。輪廻とは生まれ変わりのことで、六つの世界がある。天、人、畜生、餓鬼、阿修羅、地獄である。自分はつい最近まで天が含まれることを知らなかった。天に生まれ変わるならイイじゃん!ってんで、 物知りの…

テオドラ

「女は氏いらず」を地でいく女性がいた。テオドラだ。貧しい踊り子の身分から東ロ~マ帝国(=「ビザンティン帝国」 )国王、ユスティニアヌスの后になった女性である。絶世の美女だったらしい。ユスティニアヌス帝とは古代ロ~マ帝国が東西に分裂した後、 東ロ〜マ…

読書日記 「芥川賞の偏差値」

お気に入りの作家、小谷野さんの本だ。自分はネタバレが嫌いなので、本編は読まずに目次だけ読んだ。で、呆れた。全164作品中、自分が読んだことのあるのは、 たった3作品だけだった。安部公房の「壁」と遠藤周作の「白い人」、そして、村山龍の「 限りなく透…

センター試験・現代文の小説

なぜか思いだしたのだが、個人的に怨みのあるセンター試験の「 小説」だ。 センター試験とは、 世代によっては共通一次試験と呼ばれていたもので、 主に国立大学を受験する際、本試験を受ける前に課されるテスト だ。 センター試験の国語には、現代文、古文、…

読書日記 「評論家入門」

自分の一番好きな学者&作家&評論家である、小谷野敦の「評論家入門」を読んだ。 冒頭に、「小説というのは売れれば売れるが、 仕事として続けるならやはり特殊な才能が必要だ。 評論やエッセイ(=随筆)なら、 そこそこの知性さえあれば書ける」、とあるが正直疑問…

読書日記 「バカのための読書術」

小谷野敦の「バカのための読書術」を読んだ。 タイトルが挑発的だが、非常に良くできた読書ガイド本であり、 何から読めば良いかなどが分かる。 まず、「バカは「歴史」を学ぶべし」とある。「緒学問の中核となる学問は何か、という問題がある。(中略) 近代以前の東…

読書日記 「作家の収支」

森博嗣の「作家の収支」を読む。森博嗣(「もり・ひろし」)という人物を初めて知った。作家だそうだ。19年で280冊も書いたという(累計1600万部( 売れすぎである)印税15億)。年平均14.7冊だ。また、1時間で6千文字を書くらしい。原稿用紙1枚が400字だか…

バカ?変人?伝説 ウィリアム・バロウズ

重度のヤク中で殺人経験があり、インテリでバイ・ セクシャルで小指がない。最終学歴ハ〜バ〜ド。専攻・・・T ・ S ・ エリオット。殺人経験・・・奥さんとウィリアム・テルごっこをしていたら、 誤って、 彼女の頭の上に乗せたグラスの代わりに顔面を撃ち抜いた。理解…

優生思想

山川の世界史の教科書に、「 このような人種で区別する方法は科学的根拠がなく、 現在では否定されている」と書いてあったがウソである。これは「優生思想」といって、「科学的根拠がない」 からではなく、「差別」 につながるから無かったことにされている…

読書日記 「はじめての構造主義」

「はじめての構造主義」という、 むちゃくちゃ面白い本を再読してるのであるが、そこで、 ソシュールという言語学者について言及されていた。ソシュールの思想は非常に面白い。初めて知った時は興奮した。それはこういうものだ。言語とは、「世界」にまずモ…

キ〜ワ〜ドをつかっての理解

物事を明確に理解したい場合、「キ〜ワ〜ド」 を用いるというのは有効で使える手段だ。古代ギリシアにおける世界観の変遷なら、「 ミュトスからロゴスへ」。これに習って、「哲学」と「スピリチュアリズム(精神世界)」 の違いもこう説明できる。「哲学は論理…

読書日記 「試験に出る哲学」

「試験に出る哲学」を読む。これは面白かった。 買って良かったと思った。自分は哲学好きだが、 基本的な事柄も理解できていないことがある。この本は、そうした「穴」を埋めてくれた。例えば、 どうして哲学の起源が古代ギリシアの自然哲学とされるのか、 …

15年戦争

自分が勝手に師匠と決めている小谷野さん(小谷野敦(「こやの・ あつし」)が、何を指して「十五年戦争」と言っているかが、 昨日、(他の人の)ある本を読んでいたら書いてあった。「昭和六年の満州事変から、 日本と中国が全面戦争に突入することになった昭和…

バカ?変人?伝説 キ〜ス・ム〜ン

イギリスのThe Whoというバンドのドラマ〜だったが、彼はバカというよりは変人だ。 かなりアブナイ。 彼の残した伝説は数多くあるが、ここでは3つ紹介しよう。 まず初めに、ミュ〜ジシャンという人種は、人によっては楽器を何故か破壊するという困った習性…

Motley Crew(モトリ〜・クル〜)の「You're All I Need」

ど不良メタル・バンド(ロックやメタル・バンドには、本物のワルとただの見せかけのものとがあり、ガンズやスト~ンズ、そしてモトリ~・クル~らは前者である)、モトリ~・クル~の中で一番好きな曲だ。 昔、元・銀座のホステスと付き合ったことがあるのだが…

セザンヌの絵画

セザンヌである。スザンヌではない。たまたま読んでいる本、2冊で言及されていたので調べてみた。なんでも、普通の静物画のようだが、 実は絵画史上の革命が潜んでいるらしい。ポイントは多視点だ。つまり、様々な角度からの見た目を絵にしてるのである。そ…

呼び方色々(「シナ」は差別語か?)

人によって、呼び方にこだわりがある。 例・・・ギリシアorギリシャ、中国or支那(シナ)、日本(ニホンorニッポン)、フロイトorフロイド、ウィトゲンシュタインorヴィトゲンシュタイン.etc 中国を支那(シナ)と呼ぶ著名人・・・石原慎太郎、小林よしのり、呉智…

ギリシア三大悲劇詩人

三大ギリシア悲劇詩人として有名なアイスキュロス& ソフォクレス&エウリピデスであるが、 その作品はあらすじを読んだだけで「え~!」である。まずは、アイスキュロス著の「プロメテウス」。神々の一族であるプロメテウスは、 常日頃より人間に同情してい…

現象と実在(「世界の教養365」の6日目)

「実在」とは、単なる見かけの姿ではなく、本当に存在しているという意味である。「Really(リアリィ-本当に)」という副詞を名詞にすると「Reality(リアリティ~-本当」になる。「Reality」には、様々な訳語が当てられうるだろうが、ここでは「実在」と呼ぶよ…

音楽の基本要素(「世界の教養365」の5日目)

これに関しては、自分はギタ~を16の時から20年近くやっていたので分かり易いテ~マだ。 まずは、音高。 ギタ~ではピッチと呼ぶ。「ピッチが狂ってる!」みたいにである。 音高とは読んで字のごとし、音の高さ=高低のことだ。 ギタ~には馴染みがない人でも…