フロイドによる「人類が過去に味わった自己愛喪失の危機」
岩井克人の「ヴェニスの商人の資本論」という本に書いてあったのだが、フロイドによると人類は過去に三度のアイデンティティ〜・クライシスに遭遇したらしい。
1度目はコペルニクスが提唱した地動説によって、人類は宇宙の中心にいるのではないと知ったとき。
2度目はダ〜ウィンの進化論によって。
これにより、動物の中で特権的な地位を占めていた人類が猿🐒から進化したものに過ぎないと知った。
3度目はフロイド自身が発見した無意識の存在によって。
近代人は理性的な自己というフィクションを生きていたが、実は人間が自分で意識可能な精神の働きは一部に過ぎず、それは自分では意識できない精神の領域である無意識に絶えず突き動かされているとした。
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