インド紀行④
翌朝目が覚めると、とりあえずインドとはどういうものかと散歩に出かけた。
香辛料の匂いがどこからともなく漂ってきた。
インドの風景はこれまでに見たことのないものばかりだった。
道ばたに転がっている牛の糞。
物乞いをしているインドの下層階級の人々。
インドの民族衣装に身を包んで裸足で歩く、ドレッド・ヘア〜にタトゥ〜を入れたヒッピ〜風の旅人たち。
そうこうしているうちに、私は1人のインド人に声をかけられた。
安い宿があるからそっちに移らないかという話だった。
若かった私は疑うことなくその話に乗った。
(続く。。。)