インド紀行③⓪
ある日、散歩をしていると、やけに多くの旅行者たちがいた。
何をしているのかと訊ねると、ダライ・ラマ14世への謁見のための事務手続きに並んでいるとのことだった。
私は特に彼への思い入れはなかったが、これも何かの縁だと思い列に並んだ。
1時間ほど列に並ぶと、私の番がやってきた。
事務手続き自体は実に簡単なもので、身分証明書としてパスポ〜トのビザのコピ〜を提出するだけだった。
それから約1ヶ月後くらいにダライ・ラマ14世と謁見した。
一人ひとりが対面できるといっても、もの凄い人数である。
一人に割り当てられる時間は3秒足らずしかない。
それでも、しっかり握手をしてくれる。
私もした。
写真で見る彼は肩幅の広い大男という印象だったが、実際のところは小さなおじ〜ちゃんという感じだった。
(続く。。。)