インド紀行②
初めてインドに行ったのは21の時だ。
あらゆることに絶望して生きていることがイヤになり、死ぬくらいならその前に勇気を出してインドへ行こうと思った。
その時は知らなかったのだが、後から思えば「猿岩石」の頃にちょうど重なる時期だったのかもしれない。
そんなこともあってか、割に日本人の1人旅をしている人が多かった。
私はインドの首都のデリ〜へ成田空港から飛んだのだが、タイのバンコク経由で行くほうが安かったらしい。
デリ〜の空港に到着すると、「ムワ〜♨️」とした南国特有の蒸し暑い空気が流れてきた。
着いた時刻は覚えていないが既に辺りは暗かった。
頼んだ覚えはないにも拘らず、空港を出ると私の名前を呼んでいるインド人のおじさんがいた。
怪訝に思いながらも、私はそのタ〜バンを頭に巻いているインド人のおじさんに向かって話しかけた。
どうやら、心配に思った両親が出迎えのインド人を手配したらしい。
しばらくして事情がわかるとようやく私はそのインド人のおじさんに気を許し、自分が泊まる安宿街までそのおじさんのバイクで連れて行ってもらった。
(続く。。。)