カフカの「変身」
カフカの「変身」を読む。
さて、困った。
カフカの「変身」を久しぶりに読んだのだが、ワケが分からなかったのだ。
自分が私淑する小谷野敦さんが、「文学の入門には最適」と書いており、また、カフカ自体、二十世紀を代表する作家の一人として有名なのだが、この小説を読む限りではまったく良さが分からなかった。
チェコのプラハ(当時はオ〜ストリア=ハンガリ〜帝国領)生まれのドイツ人ユダヤ系作家によるもので、第一次世界大戦中の1915年に出版された。
物語はこうだ。ある朝、目覚めると巨大な昆虫に変身していた。セールスマンである主人公のザムザは、家族に邪険に扱われ、父親に投げつけられた🍎が背中にめり込み、やがて、衰弱して死ぬ。更に後味が悪いのは、ザムザが死んだ後、家族は幸せそうに外出するということだ。やっと、厄介者がいなくなってせいせいして。