小谷野敦
小谷野さんと自分の相違点は他にもある。自分はドストエフスキ~こそが歴史上最大の文豪だと若い頃から思い、 この確信は日増しに強くなっていくのであるが、なんと、 小谷野さんはドストエフスキ~ が嫌いだったか理解できないというのだ。小谷野さん曰く、…
この本で小谷野さんは、「私が天皇制に反対なのは、 人は生まれによって差別されるべきではないと考えるからだ。が、 「お前も人を学歴で判断&差別するではないか」と言われるかもしれない。しかし、 それは生まれによるものではなく能力の問題である」(大意) み…
お気に入りの作家、小谷野さんの本だ。自分はネタバレが嫌いなので、本編は読まずに目次だけ読んだ。で、呆れた。全164作品中、自分が読んだことのあるのは、 たった3作品だけだった。安部公房の「壁」と遠藤周作の「白い人」、そして、村山龍の「 限りなく透…
自分の一番好きな学者&作家&評論家である、小谷野敦の「評論家入門」を読んだ。 冒頭に、「小説というのは売れれば売れるが、 仕事として続けるならやはり特殊な才能が必要だ。 評論やエッセイ(=随筆)なら、 そこそこの知性さえあれば書ける」、とあるが正直疑問…
小谷野敦の「バカのための読書術」を読んだ。 タイトルが挑発的だが、非常に良くできた読書ガイド本であり、 何から読めば良いかなどが分かる。 まず、「バカは「歴史」を学ぶべし」とある。「緒学問の中核となる学問は何か、という問題がある。(中略) 近代以前の東…
自分が勝手に師匠と決めている小谷野さん(小谷野敦(「こやの・ あつし」)が、何を指して「十五年戦争」と言っているかが、 昨日、(他の人の)ある本を読んでいたら書いてあった。「昭和六年の満州事変から、 日本と中国が全面戦争に突入することになった昭和…
小谷野敦の「文章読本X」を読む。 小谷野敦の本の中ではつまらない部類だった。 というか、これは、論理的かつ正確な文章を書くことを勧める本で、美文&名文の指南書ではない。 自分は、圧倒的に美文&さに牽かれる。 太宰や芥川は、惚れ惚れするほど文章がキレ…