インド紀行⑥
そのおじ〜さんの部屋は屋上の一角にあった。
この日差しである。
最上階なら直射日光が当たって余計に暑いだろう。
チャイを飲みながらお互い身の上話をした。
2、3時間は経っただろうか。
暇だったのでおじ〜さんと一緒にコンノ〜ト・プレイスという、インドにしては小綺麗なショッピングモ〜ルへと行くことにした。
そこへ着くなりわらわらと多数のインド人が集まってきた。
新聞を手に。
どうやらおじ〜さんが目当てであったようだ。
当たり前か。
私が目当てのはずがない。
億単位のお金を騙し取られたというのは本当だったらしく、新聞にはその詐欺事件のことが記事になっていた。
尤もインドの言葉で書かれたその新聞を私が読めるはずもなく、彼らインド人が事件について片言の日本語でおじ〜さんにまくし立てているのを聞いてそう理解した。
(続く。。。)